夜
クリエイティビティは夜に発揮すると聞いた事がある。
それを聞いてからは眠れず、ギターを弾いたりPCを睨み作曲をする日が未だに続いている。
曲を作り始めてからもう10年以上経っているのに、いまだに頭を抱え、苛立つ。
今もそれ。
正直な話、自分は10年前から居場所が同じように思えている。側(がわ)は変わったり環境は変わってはいるけど、精神的な居場所が。
自分の行きたい場所は明確であるはずなのに、そこへ行く足がない。とか。その場所が自分を求めていないんじゃないか。とか。
そんな事を思う。
今はどうやっても晴れた気持ちになれない。
昨日作った曲が今日の朝にはチープなものに感じ、内側から出てくる自分への憎しみを抑えきれない。悔しくてかなしい。かなしくて苦しい。
このまま、静かにやり過ごすことも許したくない。
幸せとか喜びはとても近くにあるのに安心はない。
それでも自分はこれからも音楽を使っていたいし、出来れば沢山の人に聞いて欲しい。
そしてそれらを愛して欲しい。
このワガママと埋まるのを見た事がない穴とこれからも共存していくのだろう。
こうして、溜まった毒をここに書けるという便利さに今は疑問を抱えている。
便利を携帯しすぎて無能になっていっている気がしている。もともと無能なのかもしれないと思いながら。
久しぶりの
お久しぶりです。
もう何年も更新してなかったこのブログ。
ふと"定期的にアウトプットする場所"が欲しいなと思い色々考えていた所、そういえばブログというものが存在していたなぁ。と。
前回の更新からもう約3年以上経っている。
やってしまった...
この3年間、色々な事があった。
自主レーベル設立、メンバー脱退、新メンバー加入、中国ツアーなどなど。
作品もあれから3つリリースした。
その3作品を辿ってみると自分の感情や歌唱の変化を感じる。もちろん変わらないものも多数。
少しだけど、愛や喜び、死やかなしみを理解し解釈し、自分の意思の中に生かす事が出来てきたようにも思う。
僕にとってそれらは飼い慣らすものではなくて、共存していくものだと思っている。
飼い慣らしたとしても、きっとそれは身に纏っているだけで自分のものではなく、ふとした時に他人のもののように感じてしまうんだろうなと。
そうそう。pollyは今、新作のレコーディングをしています。すでに2曲歌まで録り終えたところ。
"温故知新"という言葉が似合う2曲だなと思う。
というのも、僕はいつも心のどこかに"全く新しいものを作り上げるんだ"という意思が存在していて、それらを達成してきた(達成というか、その時の自分の目標に向かって進んできた)
でも、なんだか今はそういうモードではなくて。一度今まで作ってきた曲のパーツを拾い集めつつ、足りない所や拾おうとしても拾えなかった箇所に新しいパーツも加えていく。というモード。
過去の自分を少しだけ許し、愛し、疑う。
それが今のpollyなのかなと。
といいつつも、レコーディングはまだ終わらず、そして楽曲もなかなか出来ず...毎日家のデスクにあるPCの同じ画面を見つめ続けたり、進めては戻り、全て捨ててしまったり、そんな繰り返し。
そんな時はいつも
"世間から見放されたような、要らないと言われているような"そんな気持ちになってしまう。
僕が世の中とちゃんとコミュニケーションをとれるものとして"音楽"がとても大事だから。
誰かと話すのも、誰かと一緒に過ごすのも、僕の中では音楽というものがあるから出来ているんだと。
今日は少しだけ、ほんの少しだけ晴れた気持ちになれた。車で目的地に向かう途中、夜と夕方の間を見せた空がとても綺麗でかなしかった。
それが今の自分のようで少し救われた。
ハイペースではなくてもここに書く機会を増やそうと思う。
ps
目的地に到着してすぐに腕を蚊に刺された。
"そんなに美味しいか?そうじゃなく無差別で刺しているのか?"とどうでも良いような疑問を抱きながらこれを書いている。
無理矢理その問いに答えを出すなら
"最高を求めるより先に、自分の目の前の喜びを見るのも大切である"ということかしら。
なんて
「FLOWERS」
1/31(金)
ワンマンをもって、リリースツアー計14本が終了した。改めて3rd mini album「FLOWERS」を聴き返す。
そういえば
前作「Clean Clean Clean」を作り終えてからの1年間はどうかしていたようにも思える。
哀しいもの、憎いもの等、俗に言うネガティヴなものにしか目を向けていなかった気がする。
それが自分の世界だった。それを自分の世界だと思い込んでいた。
光がないと影も存在しないのに。
そう気づき始めてから、なんとなく、そしてふわふわと自分の中に光を当てながら生活するようになる。
大事な人と笑った思い出があったからこそ、その人が居なくなった時の哀しみが在ること。大切だからこそ今居る存在がいつか居なくなる恐怖を感じること。それを気付かせてくれた存在が自分の周りに居てくれること。
それが今の自分の世界だと思う。
今作に
"光" "希望" "愛" などといった言葉を使っているのは、紛れもなく本心であり微かに残っている純な自分。
中指を立て、感情の当たり屋みたいに生きていたこと。今では少し恥ずかしくも思える(無論その時期はその時期で大切だった)
だからこそ、今そういった人を見る事が自分には少し苦痛で、関わることを避けていたりしてしまう。その人たちもいつかは今の自分みたいに思えるのだろうか。そう思える事が正しくはないかもしれないけど、自分は今の方が断然好きだしとても豊かであるなと。
とはいえ、今でも
内心では"俺なんか居なければ"とか"このまま逃げてしまいたいな"とかとか思ったりするけど。結局のところまだやり残したことが沢山あるし、いつになっても"やり残した感"が消える性格ではないのは自覚しているから、堕落するまでは生きていたいと思う。
今作のプロデューサーでもある
THE NOVEMBERSの小林さんに出会えたことも、自分にとってとても素敵な財産。
言葉にするのは難しいけど
音楽人としても、もちろん1人の人間としてもとても尊敬している。出会えた事がどれだけ自分の世界を明るくしたんだろう。感謝してもしきれないほど。
いつかまた、大きくなった自分で一緒に音楽をしたいと心から願っている。
今作について
何処にも誰にも言わなかったテーマをここに置きたいと思います。
それは"エンディングノート"です。
どこまでも自分の本心を掘り下げ、その本心に光を当てる事が今回の課題でした。
いつ自分が死んでもいいように。誰にこの音楽が拾われてもいいように。向き合った。
だから大切な作品になったんだと思う。
皆も改めて聴いてみてください。
僕の、僕らの
結晶、血漿です。
この作品が多く人の生活のきっかけになりますように。
リリースツアー「FLOWERS」
最高な日々でした。一生忘れない。
関わってくれた皆
軽部さん、袴田さん、遠藤さん
4ROULEUR
向井さん、中山さん
エンジニア
岩田さん、中村さん
ジャケットデザイン
ユカリさん 河村さん
MV監督
番場さん
polly
やんす、研太、栄紀
家族、友人
そしてTHE NOVEMBERS小林さん
ここには書ききれない程多くの人に助けられました。ありがとう
p.s.
個人的な話
この作品が、親友の岩渕亮にも届きますように。
岩渕へ
いつかまたどこかで会える日まで
さよなら、またね
https://open.spotify.com/track/1GUYeu5mVmbOqRMRfjNfDJ?si=4HCPV-1DSoe7Gzi1Z309HQ
そういえば
ここでは書いてなかったけれど
1月から犬と暮らし始めました。
ミニチュアシュナウザーのルークさん。
性格は
甘え上手、気分屋、そしてとても優しい
僕が落ち込んでいる時には
ふと寄ってきて、ちょこんと顎を身体に乗せてくれたり。
彼が虹の橋を渡ってしまう時までは死ねないなと思う。大切な存在が増えてとても嬉しい。と同時にいつか終わりが来てしまう事がとてもかなしい。
彼には沢山、笑っていて欲しいし
僕と一緒に暮らしている事を幸せに感じて欲しい。
皆にはそう思えるような
大切な存在はいますか?
彼が来てから日々感じることが変わったきがしている。きっと曲として書くことも変わっていくんだろうな。と
それでは。
深夜
この時間まで起きていると、頭の中にいる陽は眠り、陰が狂気的なほどに活発になる。
産まれてからでも26年と約6ヶ月。
pollyを始めて7年と約3ヶ月。
上京をして4年と約3ヶ月。
何が変わり何が変わらなかったかを考える。
変わりたくても変わらなかった事
変わりたくなくても変わってしまった事
欲しくても手に入らないもの
欲しくもないのに手に入れてしまったもの
自分にとって必要な人
でもその人にとっては必要とされていない自分
人は残酷なほど簡単に飽きを知り、人を切り捨て、部屋の隅に追いやる(部屋にも置いてもらえなくなる事も多々)
これからは
自分にとって必要な人に必要とされるように毎日を過ごしたいと思う。
何となくだけど"もうあの人は自分(ら)の事は必要ないんだな"とか"飽きたんだな"とか"期待されてないんだな"とか解るようになった。
昔みたいに尻尾振って愛想振りまく事もしなくなった。
少しだけ大人になったんだな。と
うれしい半分かなしい半分
って感じ。
これを書き終えて
新しい曲の歌詞を書いて、眠って、朝起きたらこんなにも肥えてしまった陰の子たちがしっかり眠っていますように。
いつも通り纏まることを知らない文で申し訳ない。
p.s.
こんな暗い文の後に申し訳ないけど
うちのギターの飯村が本日26度目の誕生日。
このバンドでは一番付き合いが長い彼。
自分が逆の立場だったら耐えられないような理不尽な事や言葉や時間の使い方にも文句一つ言わず一緒に音楽をしてくれている彼には頭が上がらない。心底感謝している。
彼の弾くギターには自分には到底出す事ができない"人間の優しさや温かさや喜び"のようなものがある。
本当に出会いって不思議で
音楽をやってなければ とか
あの日ライブに出ていなければ とか
先輩からの言葉に耳を傾けてなければ とか
0.1mmのような事で出会いが生まれる。
そんな奇跡や運命みたいな事を
これからも更新して生きていけたらいいな。なんて思ってしまっている。
少し話が逸れたけれど
本日誕生日の飯村くんにお祝いのメッセージでも送ってあげてください。
それでは。
ここ最近の
ずっと更新できていなく申し訳ないです。
書いては消してを繰り返していたので、なかなか更新できずでした。
今後は色々と気にせず、思った事や身の回りの事をつらつらと書いていくことにします。なるべく言葉も選ばず。
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ここ最近の我々は次作に向けての制作中。
以前よりも曲に対してああでもないこうでもないと向き合う時間が増えた分、閃きや欠点を見つけてしまい前に進まずという事も多々。制作が終わり蓋を開けた時に"あの時間があって良かったな"と思えるよう日々を音楽に反映できるよう過ごしたいと思う。
夜眠る事が怖くなる。
"日が昇るまでに、今悩んでるセクションをどうにか形にしたい"などといった事を毎日繰り返し不眠。このまま死んでしまったら後悔しか残らない。やり残した事しかないじゃないか。なんて。そのせいで暮らしている愛犬も昼夜逆転。彼は昼間ずっと寝ている。ごめんね。
誰かのツイッターで"音楽に命を削るな"的な事が書いてあったけれど、僕は少しでも削って音楽をやりたいかな。これは人それぞれなのだろうけど。他のミュージシャンはどう思ってるのかも気になる。SNSは色々な人の意見を知る事ができて良いななんて事も同時に思う。
本当にまとまりのない文章になってしまっているけど、これでいい気がしている。お付き合いいただける方は今後もよろしくどうぞ。
今日は明日の下北沢でのライブに向けてのリハーサル。明日、お待ちしておりますね。
最後にここ最近、眠る前によく聴いてる曲を
それでは。
Clean Clean Clean
「Clean Clean Clean」
とても愛おしいアルバムが明日発売される。
pollyというバンドを続けている中、ずっと頭の中に靄がかかっていた。それは例えるなら、オリコン1位を獲るとか、武道館でライブをするとか、そういう類いでは振り払うことのできない靄だったんだと思う。
頭になっている音像や頭に浮かんでいる情景を外に出す事が出来ず、音楽をやる事への歓びを感じる瞬間が日を追うごとに減ってしまっていた。
「青、時々、goodbye」「哀余る」という2作の流通盤を作るも、どこか心が晴れず、それどころか靄が濃くなっていく気がしていた。それを自分は目に入るもの全てのせいにして、感情の当たり屋のように"怒り"や"憂い"などを周りの人たちに当たり散らしていた。その頃はその頃で一種の純粋だったのかもしれない。とても蒼かった。
<ただ"怒り"や"憂い"は今でも自分にとって1番の友のような存在である。切っても切れない何かで繋がってる。>
そんな日々を終えたいと心から思うようになったのはいつ頃だろう。鮮明には覚えていないが、恐らく「代沢まつり」というイベントの最中だったと思う。同世代のバンドとツアーをまわり、自分自身への劣等がより濃くなり、劣等が嫌悪になった。
その瞬間が「初期polly終了」の合図だった。
その嫌悪故か、夜眠ってしまうことに恐怖心が芽生えた。
"寝てる間に何か降りてくるんじゃないか" "このまま死んでしまったら自分の想い描いた音ではない、作りかけの曲が誰かの手によって完成させられ、世に出てしまうんではないか"
などが頭の中を循環し睡眠時間の少ない日々が何ヶ月も続く。
今となってはその日々があって心底良かったと思っている。夜に感じるあれこれは昼間よりも深く広い気がしているから。
曲へのあれこれは気が向いた時に
1曲ずつ、ここに記したいと思ってます。
なので今作の内容について、ここでは割愛。
「Clean Clean Clean」を作り終えて
晴れ晴れとした気持ちになったのは事実だが、今自分の頭には見たことのない色をした靄がかかっているのも紛れも無い事実である。孤独とはきっと満たされない何かを満たす事への代償なのだと今作を作るにあたって感じた。
音楽を作る人間として、一生孤独でいないといけないんだと、それを自ら求めているんだと思う。音楽を続けることが生きる理由故に死なない為にも音楽を続けなきゃいない。と心から強く思うきっかけをくれた今作。
世に出す事が出来て心底良かった。
ディレクター UKP軽部さん
マネージャー駿さん
UKP daimasさん
Les MUR 向井さん 中山さん
レコーディングエンジニア 岩田さん
マスタリングエンジニア 中村さん
アートワーク ユカリさん
コーラス ちかこさん
MV監督 番場さん
メンバーの高岩くん 須藤くん 飯村くん
家族
今作を作るにあたって、一生のうちの数日間を自分のワガママの為に使っていただいたことに心底感謝です。感謝してもし切れないほどです。
最後に
「Clean Clean Clean」という作品は
自分、越雲龍馬というどうしようもない人間の手記です。それらが皆様の頭の中で鳴り、歌い、それぞれの経験の情景や匂いなどになってくれたら幸いです。
それと
この後24時にMVが公開されるので、良かったら観てください。素敵な作品です。